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麻疹

投稿日:2018年06月08日

 

こんにちは。福井です。

 

沖縄、愛知、東京、福岡でも麻疹(ましん)、よく言われる「はしか」が

流行しています。

はしかとは、麻疹ウイルスによる急性熱性発疹性のウイルス感染症です。

感染力が極めて強く、死亡することもある重症の感染症です。

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空気感染・接触感染・飛沫感染、いずれの方法によっても感染し、

さらにマスクでは防げない細かい菌なので、

予防としては、免疫を持つこと(以前かかったことがあり抗体ができている、

予防接種を受けている)でしか、発症率を抑えることができません。

 

10〜12日の潜伏期ののち、発熱で発症します。

発熱期は咳、鼻水、結膜炎症状が強く、38℃以上の発熱が数日続きます。

病気の経過中、いちばん感染力が強い時期です。

その後、いったん解熱傾向を示しますが、すぐに耳後部付近から発疹が現れるとともに、

39℃以上の発熱が数日続きます。

 発疹出現前後1、2日間に、口腔粘膜(臼歯の横付近)に白い粘膜疹(コプリック斑)が現れます。

この粘膜疹は麻疹に特徴的であるため、これを確認して麻疹と臨床診断されることがほとんどです。

発疹はその後、顔面、体幹、手足に広がって全身の発疹となり、数日後、色素沈着を残して回復に向かいます。

 肺炎、中耳炎を合併することが多く、1000人に0.5〜1人の割合で脳炎を合併します。

また、麻疹ウイルスに感染後、とくに学童期に発症することの多い中枢神経疾患として、

亜急性硬化性全脳炎(SSPE)があります。

知能障害、運動障害、ミオクローヌスなどの症状を示し、発症から平均6〜9カ月で死亡する進行性の予後不良な疾患です。

発症頻度は麻疹にかかった10万人に1人程度といわれています。

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また、妊娠中にはしかに感染すると、流産・早産が起こる可能性が高くなります。

 

インフルエンザウイルスが1人から感染する人数は1~2人程度と言われていますが、

麻疹は1人から感染する人数は12~14人ともいわれています。

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自分が予防接種を受けているか、麻疹にかかったことがあるかを確認し

予防接種を受けることが第一なので、皆様も麻疹にかかる前に対策をしていきましょう。

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